イベントレポート
ものづくり館では、様々なものづくりの技術を後世に伝えるため塾を開講することとなり、その第一弾として、昨年12月から5回にわたり輪織りの技術を学ぶ「おりりん講座 初級コース」を開催し、3名の方が受講されました。
講師はものづくり館のワークショップでお馴染みの歌川智子先生(日本輪織り協会代表)。
おりりんとは歌川先生考案の、ダンボール板を使った両面織り機。身近な材料を使って手織りができる画期的なシステムです。
受講者の皆さんはまず織り機の作り方から学び、次にミニポシェット、手提げバッグ、ショルダーバッグの3作品を作りながら輪織りの基本とバッグに仕上げるための技術を習得。
歌川先生はおりりんの技術だけでなく、講師としての心構えや教え方のコツなどについても触れながら、分かりやすく指導されました。
少人数制なので先生の目が行き届き、受講者からも質問がしやすく、中身の濃い講座になりました。
また、回を重ねる毎に受講者の方どうしも打ち解け、楽しい雰囲気の中で学んでいただくことができました。
輪織りをバッグなどの作品に仕上げるためには編み物や裁縫の技術も必要ですが、受講者の方は皆手芸全般に秀でていたため、作品の完成度が高かったです。
基本は生成り色の麻ひもを使用しますが、ところどころに挟む糸の素材や色、さらに裏地の選び方にセンスを発揮され、各々個性的なバッグが完成。
また、本講座には家庭学習で使えるレッスン動画が付いていますが、皆さんはそれを見ながら予習復習を熱心にされていました。
4回目はオンライン講座となりましたが、皆さんの手元の映像を先生がチェックしながら進め、特にトラブルなく行うことができました。
最終回には先生から初級の修了証が渡され、とても嬉しそうでした。
初級コースに続く中級コースは3月から開講予定です。